2017年
4月
07日
金
「オサエちゃん」の商標登録が完了いたしました。
これから正確には、「オサエちゃん®」と書くわけです。
たぶん、書きませんけど・・・
去年の10月に申請したので、完了まで半年ほどかかりました。
実は「アツアツ鉄板」申請したのですが、こちらは、
拒絶されました。
商工会さんや知財相談所の方に色々教えてもらいながら、基本自分で手続きをしたので、その過程をご紹介したいと思います。
まず初めに、自分が登録したい商標がすでに登録されているかどうか調べなければいけません。
こちらの®商標というところの呼称検索から登録したい名前をカタカナで入力し、すでに登録されていないか確認します。
もし、すでにあったとしても使用区分が違えば、登録できたりするので、個別の案件は専門の方に問合せした方がいいです。
今、オサエちゃんをこれで検索してみると、「オサメチャン」とか「ござえちゃん」という商品がすでに登録されていて、びっくりします。
問題なく使えそうなら登録申請です。
知的財産相談・支援ポータルサイトに詳しく書き方が掲載されています。基本料金3,400円+区分数×8,600円
合計金額の特許印紙を貼ります。
区分については、分類表があるのですが、いきなり見てもわかりにくいので、ここも専門の方に相談した方がいいかもしれません。
オサエちゃんは、「第21類」「台所用品」で申請しました。
1区分だけなので(3,400円+1区分×8,600円)12,000円です。
小さい郵便局だと高額特許印紙がない場合があるので、確認してから買いに行った方がいいです。
1週間ほどして、手続きを電子化するための手数料の納付書が届きます。
最初からネット申請もできるようですが、ネット申請用の申請も必要なので、1~2件くらいの申請ではかえって煩雑になるようです。たくさん申請する人はネット申請の方がいいようです。
1件1,900円です。
最初の登録から1か月半ほどで、識別番号と申請番号が通知されます。
識別番号というのは、申請者(会社など)を特定するもので、問い合わせなどの時に必要になります。
申請番号というのは、今回出願した商品一つ一つの割り振られた番号です。
すべて番号だけで通知されるので、一度にたくさん申請するとパッと見どれのことかわかりません。
5ヶ月位して届くのが、登録査定または拒絶という通知です。
登録査定→合格
拒絶→不合格
ということなのですが、登録査定ってピンとこない言い方ですよね。
認定証のようなものが届いたら、額にでも入れてお店に飾ろうと思っていたのですが、ちょっとがっかりです。
「登録商標を査定します」
って、一般の人はこれでOKって思うかなあ。
アツアツ鉄板は、アツアツという言葉は、熱々を意味しており、調理用鉄板が熱々であるというのは、一般に使われる言葉なので、商標としては登録できないということだそうです。
当店としては、熱々の「アツ」と鉄板の厚みが極厚という「アツ」の意味で、つけたつもりでしたが、表記としては同じなので、そういわれてしまえば仕方ないです。
でも、「アツアツ鉄板」が商標登録できないってことは、誰も独占できないので、使い続けてもいいということでもあります。
査定が届いたら30日以内に商標登録料を納付します。
拒絶に対しても意見がある場合は、期間内に意見書、補正書等を提出します。
10年分28,200円です。
これも特許印紙で納めます。
3週間ほどで受領書が届きました。
だいたい全行程半年くらいかかるようです。
手続き自体は、そんなに難しくないので、自力でもできないことはありません。
ただ、お役所ことばが超わかりにくいし、めちゃくちゃ長いURLが紙面で来たり、FAXをファクシミリといったりするカチカチの通知にいちいちビビッてしまいました。
今回オサエちゃんの商標登録にかかった費用は、42,100円。と書留などの送料。
アツアツ鉄板にかかった費用は13,900円。こちらは無駄になりました。今後「厚熱鉄板」とか「厚*熱鉄板」とかで再度登録するか検討中です。
それでは今後とも「オサエちゃん®」よろしくお願いいたします。
4月20日頃、特許庁からこんな立派な商標登録証が届きました。
紙っぺら1まいでがっかり・・・とか言って申し訳ございませんでした。
額に入れてオサエちゃんと一緒にお店に飾ります。