当店の「鉄板用ヘラ」は、もともとは工具で、インクヘラという塗装屋さんが塗料を混ぜる用のヘラだったのですが、
これを鉄板用ヘラとして使わない手はない!
ということで今まで200本ほど販売し、多くの方にご愛用頂いておりました。
が、昨年の暮れにお世話になっていたヘラ屋さんが廃業されまして、今回新たな仕入れ先を見つけ、「鉄板用ヘラ」をリニューアルした記念に、こだわり続けたポイントをご紹介したいと思います。
これを最初に持ってくるのもどうかと思いましたが、ヘラがヘラとしてお好み焼きをひっくり返したり、餃子をはがしたりするのは当たり前!
使い終わったあと、鉄板用ヘラで掃除をするのが1番ラクできれいになるんです。
この鉄板は、この夏の毎週末フル回転でレンタルに出していた鉄板です。
ちょっと焦げ付きが気になったので、鉄板用ヘラでこすると・・・
結構、焦げカスと錆のようなものが取れました。
で、サラダオイルを塗ればこんな感じ。
みごとに漆黒のきれいな鉄板に戻ります。
よく見るとフチのところは、まだ、焦げカスが残っています・・・
さすが!もと工具。
鉄板用ヘラは頑丈にできているので、刃が欠けたり、ゆがんだりしていません。
こんな頑固な汚れもしっかりきれいになるので、毎回お使いいただいた後の汚れなんかあっという間にきれいになります。
新しい仕入先を探す過程で、何本か取り寄せてみたのですが、見た目は似ていますが、微妙に細かいところが色々違っていて。
1番ひどいつくりのヘラは、脊髄反射で返品してしまったので、手元にないのですが、
等々あったので、とっとと予選敗退していただきました。
1番左は、年季の入った初代のヘラです。
初代ヘラはもう再入荷はありません。
あとの3本は、今回仕入れてみました。
まず、1番問題なのは、左から2番目
柄の部分が水で色落ちしてしまいました。
いずれ、落ちきってしまえばいいのかもしれませんが、調理器具としてはイヤですよね。
この鉄板ヘラは2次予選敗退です。
この鉄板ヘラは、刃のしなり具合や、重さに関してはとても良いので、掃除専門のスクレーパーとしては良いと思います。
こちらは1番右の鉄板ヘラの重量
こちらは右から2番目の鉄板ヘラの重量
この10g弱の重さの違いは、重たいから使いにくいとかではなくて、ステンレスが厚くて重い、つまり刃の硬さの違いで、10gでもかなりしなり具合が違いました。
これは、1番右(軽い方)の鉄板用ヘラに2㎏の力をかけた時のしなり具合。
こちらが右から2番目の鉄板用ヘラ(重い方)に2㎏の力をかけた時のしなり具合。
2㎏の力で押すって結構力がいるんですよ。でもこちらのヘラはほとんどしなりません。
ある程度しならないと、餃子とかやわらかくて形のあるパンケーキなどを持ち上げたいとき、形が崩れやすいですし、しなった鉄板用ヘラは刃の広い部分に力が入りるので、食材が扱いやすいです。
特に「鉄火みそ」を作るときなど、これがすごくいい仕事をするのです。
インクを混ぜ合わせるようにみそを鉄板にこすりつけ、乾いてきたらはがす。ほんときれいにパラパラになります。
よく、鉄板焼き屋さんや餃子屋さんでみるこのヘラは、かなりしなりそうですが、これで鉄板を掃除することはむずかしいでしょうし、
こういうヘラは、お好み焼き、焼きそばに特化しているので、餃子やふわふわホットケーキなどには向かないと思われます。が、掃除にはよい硬さがあります。
そのほかに、
鉄板用ヘラの柄は、木製なので、鉄板のフチにおいても熱くなりにくいのです。お好み焼き屋さんで、熱々のヘラの柄に触ってしまった経験はないですか?木柄なら安心です。
そしてもう1つ。これは、絶対条件ではないのですが、「鉄板用ヘラ」の柄には穴があります。ヘラを洗ったあとは、柄を上にして乾燥させてほしいからです。
穴にチェーンとかひもをつけてつるして干すのがいいかなと。
直接穴をフックにかけてももちろんOKです。
お玉とかレードルって、持ち手を下にして立てて乾燥させたりしがちですから。
できるだけ、柄に水分を含ませないように。木柄だから痛みがはやくなります。
というわけで、いい感じにしなって、かなり頑丈、木柄で穴が開いている、というこだわり条件を満たした、1番右のヘラを採用することにしました。
価格も色々検討いたしましたが、申し訳ございません、100円値上げさせていただきました。
こちらからお求めいただけます。
オサエちゃん角大と比べるとこんな感じ。
オサエちゃん角大200x150㎜
「鉄板用ヘラ」は、あくまでも鉄板に最適なヘラであって、いくら鉄でも中華なべやフライパンではめっちゃ使いにくいです。
また、ホットプレートや表面処理が施してあるような鍋などでは、傷ついてしまいます。
頑丈で表面が平らな鉄板でぜひお使いください。
今ある在庫がなくなり次第、新しい「柄」の鉄板用ヘラとなります。
上が今までの鉄板用ヘラ。
下が今回入荷した鉄板用ヘラです。
柄の材質が、白木から北欧の赤松(レッドウッド)になりました。
サイズ、デザインは同じです。
茶色に見えますが、天然の色で、着色はしてありません。
刃の部分も以前と同様、やわらかめに仕上げていただいて、程よくしなります。
ちょっとボケててすみません。
以前の鉄板用ヘラは、柄の穴の部分のバリ処理が気になっていたのですが今回の鉄板用ヘラは片側だけですが、きちんと処理してあります。
木材の性質なのか、裏面もバリはほとんど出ていません。
ひもなどを通してお使いいただくうちに馴染んでくる部分なので、あまり問題はないと思いますが、きれいになってよかったです。
改良点というか、北欧赤松の性質なのですが、耐水性がよく、ヤニ気があるので、汚れが付きにくく、色的に汚れが目立たないと思われます。
すみません、これから使ってまた、ご報告します。
リベット(カシメ)具合はこんな感じ。
肌目は若干粗いような気がします。
見た目の肌目がね。
肌触りはつるつるなので、磨いたりする必要なありません。
1本1,430円(税込み)です。
今回値上げ覚悟していたのですが、メーカーさんから据え置きといわれましたので、当店も据え置きで販売いたします。
よろしくお願いいたします。