9月のはじめころ、奈良県のお肉屋さんからオーダーいただきました。
角の様子。内側。
角の様子。外側。
いつものように「オサエちゃん角大」と大きさを比べるとこんな感じ。
で、今回のテーマは、価格と重さの関係です。
普通材料代は、キロいくらで計算しますので、重ければ重いほど価格は高くなります。
ですが、オーダーメイド鉄板はここに加工費が加算されます。
加工費は、簡単で加工時間が短いほどお安くなります。
今回のお肉屋さんのご要望は、
イベントに使う鉄板なので据え置きではない→持ち運べる重さ
底の厚さは9㎜→フチの厚さはこだわらない
油を多めに入れて肉を焼きたいので、フチの高さは5㎝くらいほしい
というもの。
2通りご提案させていただきました。
①9㎜の鉄板の四方を曲げてフチを作る方法
②9㎜の鉄板に別の薄い鉄板を溶接する方法
フチも9㎜になになるので②より重くなり、さらに、縦横の幅も増す。
溶接部分が4隅だけなので、加工時間が短い。
フチを4.5㎜とか6㎜にできるので、その分軽いし、縦横の幅も減る。
四方全部溶接なので、加工時間が長くなる。①より加工費が高くなる。
具体的に今回の場合は、重量で4㎏くらい、価格で8,000円~10,000円くらい違ってきました。
材料費は、①の方がかかりますが、加工費は、②の方が断然かかります。
ややこしい(◎_◎;)
なので、総重量が22㎏くらいで、持ち運べない重量ではないということ、と、納期があって、工場の込み具合が厳しく、職人さんの時間がとれない可能性もあるということ、から①の方法となりました。
9㎜は、1番迷う厚さなんですよね。
四方曲げにするか、四方溶接にするか。
フチに9㎜必要な鉄板なんてあまりないと思うんですけど、四方曲げにすればフチも9㎜になってしまいます。重くなるし、幅も取ります。でもお安くできます。
6㎜だと、ほとんど四方曲げをおススメしています。
12㎜だと、曲げるのに最低7㎝必要なので、ほぼ溶接になります。
オーダーメイドの場合は、ほんとケースバイケースですので、寸法、納期、ご予算等細かくお申し付けください。できるだけご要望に沿うご提案をさせていただきます。
同じ時に撮影したのに何でこんなに色が違うの???
こちらは栃木県のK商店様のオーダーです。
本当は、9㎜で直径220くらいの丸型に変更されたかったのですが、納期寸前の変更で、イベントに間に合わないので当初通りの角型になりました。
申し訳ございませんでした。せっかく一生もののオーダー鉄板を作るのですから、納期には、余裕をもって思い通りのオーダーをしてください。
いつものオサエちゃん角大と比べてみました。
かなりの大きさです。
何に使うのか聞きそびれてしまいました。
重量6.3㎏!!!
6㎏のダンベルって、かなり重いですよね。あれ以上です。