20年ほど物置の片隅で放置されていた鉄板が発掘され、持ち込まれました。
「鉄器時代の出土品かよ!」と、突っ込みが入りそうな、歴代1位のサビ具合です。
お客様は、ダメもとで、持ち込まれましたが、たぶん、磨けばなんとかなるだろうと思いましたし、職人さんが作ったものだと思われたので、お引き受けしました。
素人さんでも、根気に磨けばきれいになると思いますが、工場には、いろんな道具がありますので、それを使えば早くきれいに磨けます。
ホームセンターなどにもある道具のちょっとイカツイ感じの工具です。
荒削りから、だんだん細かい目のサンダーで錆を落としていきます。
残念なことに、磨いている途中の写真がありません。
申し訳ございません。
でも、ただひたすら研磨道具を押し当てて磨いているだけです。
撮影がへたくそで、きれいさがイマイチ伝わらなくて悔しいですが、ホント、きれいになりました。もう1度ビフォーの写真みなおしてください。
もともとの鉄板の質がデコボコしてるので、当店の鉄板のようにつるっつるというわけにはいきませんでしたが、これはこれで、天然のエンボス加工のようで食材がくっつきにくいのではないかと思います。しかも永遠に。ご依頼主さんも気に入ってくださり、大事に使っていくとおっしゃっていました。
こんな鉄器時代の出土品のような鉄板でも、ここまでよみがえるのですから、日常お使いいただく中で、ちょっと錆びてしまったくらいの鉄板なら、ヘラでこそげ落としたり、サンドペーパーや金属たわしなどでこすり落として乾かして、油を塗っておけばほぼお使いいただけるようになると思います。
「鉄物は錆びるからなあ」といわれる方が多いのですが、錆びさせないことに神経をを使っていると疲れてしまうので、「錆びても大丈夫」くらいに考えて楽に使っていただきたいと思います。
年に数回しか使わない場合は、使い終わったら、きれいに洗い流して(なるべく洗剤は使わないように)もう1度火にかけ、空焚きをしてください。取っ手の溶接部分などデコボコしているところは、水分が残りやすいですし、黒皮が剥がれて地金が出ているところは少しの水分でも錆やすいです。
冷めたら、薄く油を塗って新聞紙などでくるんで、湿気のないところで保管してください。
当店の鉄板をご注文いただくと、土のう袋に入れてお送りしております。
ビニール袋で長期間保管しますと、かえって錆びることがありますが、この土のう袋は、荒い作りで適度に通気性もありますので、ぜひ保管にご活用ください。あまり丈夫ではありませんが。
錆び落としのほかに、お惣菜屋さんから毎日使っている大鍋のコゲ落としの依頼もあったります。
できるだけ対応いたしますので、お気軽にお問い合わせください。
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