実はお届けから2カ月ほどたっておりますが、しれっとご紹介いたします。
今回は、スリット入りの鉄板で大阪の焼肉屋さんからのオーダーでした。
出来上がりがこちら
焼き肉屋さんでよく見るロースターにセットになっている感じのヤツです。
出来上がりを見れば、1枚鉄板で穴が開いてるだけのシンプルな鉄板ですが、ここにたどり着くまでが今までとちょっと勝手が違いました。
もともとこのロースターには専用の鉄板がついていたのです。
それがこちら
そうです。この鉄板も送ってもらいました。
これは薄い鉄板を型にはめてプレスしたんじゃないかと思うのですが、うちではできません。すみません。
で、お客様のご希望は、厚い鉄板で、穴の位置だけ再現してほしいというものでした。
お客様が穴の位置を正確に採寸することは難しそうだったので、現物を送ってもらって、CADで作成しました。
それがこちら
厚さ6㎜で出来上がったのがこちら
元の鉄板と比べるとこんな感じ。のっけてみました。サイズ、穴はぴったり
これで美味しい焼き肉が焼けますね、耐久性もばっちりですよ!
なんてこと言おうかと想像しながらお送りしたら、
なんと!「重すぎる」とのこと。
ショック!
重量はお伝えしてあったのですが、この鉄板を取り換えるとき、1本だけ横に入ったスリットに専用の鉄板ツカミを差し込んで持ち上げるらしいのですが、その時重すぎる、とメールをいただきました。
お客様もあきらめきれなくて、色々悩まれ、もう1枚作ることになりました。
スリットは1.8㎜厚の鉄板から入れられますが、耐久性や焼き具合考えを最大限厚くするということで、3.2㎜にしました。重量は1枚目の半分強です。
もう1つの変更点は短辺を1㎜長くするということ。
こういうロースターで、内側の側面のちょっとした出っ張りで鉄板を支えるのですが、クランクがなくなった分遊びができてしまったことと、底に行くにしたがって微妙に狭く待っているらしく、出っ張りの真上あたりの寸法を測らなければならないところを白い矢印の位置の寸法をお伺いしてしまったのが原因と思われます。
こういう細かいところものことも考えなければならなかったんですね、本当は。
で、3.2㎜で作ったのがこちら
上からとみるとはぼ同じ
6㎜の断面がわかる鉄板が丸いのしかなかったので、ちょっとわかりにくくて、すみません。
厚さを比べるとこんな感じ。
3.2㎜の使用感についてはまだお伺いしていないのでわかりませんが、以前の厚さのと比べるとずいぶん軽くなったはずです
今回は。3Dを2Dにしたり、規制のロースターにはめ込んだりと初めてのことが多かったので、気をもむところが多かったですが、とてもいい経験になりました。
でも、できれば、ふつーのふつーのオーダーがうれしいです(笑)