基本、当店の鉄板はIHでのご使用を推奨しておりません。
IHで使えないことはないのです。
我が家もメインはガスコンロですが、卓上IHヒーターがあって、何回か年季の入ったカセットコンロサイズの鉄板で試してみたのですが、熱の伝わり方がにすい。
「にすい」とは、全国的にある言葉らしいのですが、各地によって意味が少し違っていて、この辺りでは、緩い、弱い、鈍い、味が薄い、反応が悪いと「にっすいなあ」とか言われる感じで、ガスに比べて火力の伝わり方が、まさにすいのです。
この言葉が私的に感覚的にぴったりくるので、すみません。
鉄板ラブのおばさんとしては、IHでは鉄板の良さが発揮できなくなるのがめっちゃ歯がゆいのでお勧めしてないわけですが。
でも、今回のオーダー主さんは、そこはあんまり気になさらないんですね。
今までも、IHで鉄板を使っていて、今度はもう少し大きいサイズで、フチの高い鉄板をご希望でした。
厚さ6㎜
340x540(内寸)
フチ高50(内寸)90度
取っ手45度
重量 14㎏弱
真上から見るとこんな感じ
いつものオサエちゃん角大と比べるとこんな感じ
キッチンで使われるには十分すぎるくらい大きいです。
IHヒーターいっぱいの大きさかな
そして、食材が飛び散らないようにフチを90度に5センチの高さにしました。
取っ手は、45度をご希望でした。
1つ目は、最初にも書いたように、鉄板は、6㎜くらいの厚さでも、長い間使っていると目に見えないようなわずかなゆかみが生じてきて、IHに密着しなくなってくるんです。
溶接部分が多いとその時点でひずみが出ます。
で、どうしても熱の伝わりが弱くなってしまうと思います。
と、もう1つ心配なのは、我が家はIHではないのでわからないのですが、鉄板が熱源でないところも覆ってしまって、熱くなった場合、センサーが作動したり、危険な状態にならないかということです。
使用頻度がそれほど多くないこと、年間20回くらい、1日の使用時間は2時間くらい、焼きそば、お好み焼き、などを焼くくらいなので、ゆがみに関してはそれほど心配していないとおっしゃられたこと。
もう1点についても、すでに割と大き目の鉄板をお使いで、今まで、センサーが働いたり、不具合が起こったことはなかったとのことで、ご要望通りの鉄板を作らせていただきました。
製作前に、心配性のおばさんが、しつこくお尋ねしたりしますが、これもひとえに安全に楽しく鉄板をお使いいただくためですので、何とぞご了承いただきたくお願い申し上げます。
ホントは、もう1点、ガラストップのコンロって・・・
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