2016年
1月
10日
日
昨年末に、衝撃的ともいえるニュースがありました。
【衝撃】鉄分の王様「ひじき」には、ほとんど鉄分がないことが発覚→実は鍋から溶けだした鉄だった。
2010年の「日本食品標準成分表」には、ひじきの鉄分量は100g当たり55mgと記載されていたが、2015年版になると、下記の表のようにステンレス釜では最少0.3mgとなっている。現在、ほぼステンレス釜になっている。
じゃあ、アツアツ鉄板で煮れば、鉄分は増えるってこと?
(アツアツ鉄板でひじきのいため煮つくってみました)
である。と思われます。残念!!!
ひじきの製造工程は、「伊勢製法」「房州製法」「その他の製法」に分類されるらしいのですが、どの製法でも、海で採集してきたひじきは、蒸したり、煮たりしてから、乾燥させて製造工場に出すのだそうです。
採集したてのひじきは、繊維がとても固く、渋みもかなり強いので、1時間から4時間、ひじきの大きさによっては、10時間くらい蒸したり煮たりしなければならないのです。
この時の釜が、鉄からステンレスに代わったために、ひじきには鉄分が含まれなくなってしまい、今回の成分表の見直しが行われたのだと思います。
国内に流通している国産ひじきは、食の安全や衛生面から、ほぼステンレス製の釜で蒸したり、煮たりされています。なので、家庭の鍋をいくら鉄にしても、買ってきたひじきにはすでに鉄分はなく、アツアツ鉄板で数十分煮たくらいでは、鉄分が劇的に増えるとは考えられないというわけです。
乾燥ひじきとは違って、スーパーなどの鮮魚売り場で、売られているひじき、みずみずしくていかにも採れたてっぽいですが、ラベルを良く見ると・・・
名称/水戻しひじき?????
原材料名/湯通し乾燥ひじき????
私だけが知らなかったのでしょうか?
結局、水で戻す手間がいらないだけで、これも乾燥ひじきだったのです。
こちらも結構衝撃的でした。
上記の成分表を見ると、ステンレス釜、鉄釜というのは、製造過程の釜のことだと思われますが、その横に書いてある、「乾」「ゆで」「油いため」というのはその後の調理方法のことだと思われます。「乾」とは「煮た後に乾燥させた」という意味だそうです。ということは、乾燥した状態でひじきを食べることはないので、今まででも、ひじきから鉄分は取れていなかったってことでしょうか?
詳しい方教えてください。
現在の日本で出回っているひじきは、韓国産60%、中国産30%、国産10%の割合です。で、日本のひじきは鉄分がほぼなくなってしまったわけですが、なんと韓国産ひじきの鉄分47.6mg、中国産47.7mgという情報もあります。
http://www.hijiki.org/html/content/about.html
なので、ファミレスやコンビニのお弁当のひじきには案外鉄分が多いのかもしれません。